ようこそ高宮教会へ

  カトリック高宮教会はキリスト教ローマカトリック教会のカトリック福岡司教区に所属する教会です。
高宮教会は地域に開かれた教会を目指しています。
祈りの家として誰しもが気軽に足を踏み入れることができ、心を静め、見つめ直すことができるような機会を提供したいと考えております。
皆様のお越しを心より歓迎いたします。

聖フランシスコ

「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。
休ませてあげよう」(マタイ 11章28節)



何と優しい招きの言葉でしょうか。
今から2000年前、現在のイスラエルでイエス様は人々にこのように呼びかけました。
イエス様が語ったことは、神はすべての人の父であり、
父である神は苦しむ人間の姿を見て胸を痛め、
救いのために近づいて来てくださる方だということ、
そして、神がすべての人の父であるならば、私たちはみな兄弟姉妹であるということでした。

人は皆、それぞれの歩みの中で様々な重荷を負っています。
重荷の無い人などは一人もいないことでしょう。
若者は若者なりの、年老いた者は年老いた者なりの重荷があります。
進学のこと、就職のこと、職場での人間関係、将来のこと、恋人のことなど、
若者には若者なりの不安があり、苦しみがあります。
また、年老いた者には、自分の体の痛みや健康のこと、家族のこと、介護のことなどもありましょう。
私たちが背負っている重荷には、人には言えないものもあるでしょうし、
傍から見てもわかるような重荷もあるでしょう。
その重荷は、人それぞれ違います。同じように見えても、それぞれが置かれている状況や立場が異なるので、
それぞれ違っており、なかなか人には分かってもらえないということもあるでしょう。
誰もが何らかの重荷を負っているので、多少なりとも疲れを覚えていることと思われます。
それが私たちの現実です。
ですから、この
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」
というイエス様の御言葉は、すべての人に向けられている招きの言葉です。
どんなに神から程遠いように見える人も、人から差別されたり排斥されたりしている人も、
イエス様から見れば、神に愛されているかけがえのない子どもであり、イエス様の兄弟姉妹です。
イエス様はこのことを言葉で語っただけでなく、実際に人々と出会い、関わりの中で伝えました。
特に貧しい人、病気の人、心や体に障害を持つ人、社会的に蔑視されていた人と出会い、
その人々にいやしと希望のメッセージを伝えました。
現代の教会・信徒の皆さんの活動は、イエス・キリストのメッセージを伝え、共に祈り、
イエス様のように信仰と希望と愛を持って生きることです。
教会の祈りも活動もすべての人に開かれています。
上に掲げたキリストの招きは、今も教会を通して続けられているのです。

高宮教会 主任
クマール・プラビン神父